おっしーです。
本日は実践的なお話です。
PPCアフィリエイトは出稿すると様々なデータを得ることが出来ますが、
中でも広告費が発生するタイミングである”クリック率”は大切な数値の一つです。
今回はクリック率についての解説をしていきたいと思います。
それでは早速ご覧ください。
目次
クリック率は何パーセントが目安?
まずはインプレッションとクリック率の関係性を把握しておきましょう。
インプレッションは広告が表示された回数。
クリック率はインプレッションに対してクリックされた割合のことです。
インプレッションが100でクリックが1ならクリック率は1%ということですね。
クリック率…インプレッション(表示)に対してクリックされた割合のこと。
「クリック率(%)=クリック数÷インプレッション数×100」
言葉で言っていてもわかりにくいと思いますのでサンプルを用意しました。
この画像はある商品を一か月間出稿したデータです。
データを見てみると、
インプレッションが6326
クリック数が58
クリック率は0.92
となっていますね。
平均掲載順位は2.9位。
平均CPCというのは1クリックで発生したコストの平均です。
この案件は月に1万円程度の利益を生み出してくれています。
今回のサンプルのようにスポンサードサーチであれば1%程度のクリック率でも十分利益が取れています。
クリック率はキーワード毎に変わります。
先ほどのデータは広告グループのデータなので、
キーワード毎のデータはもっと細かくなります。
例えば、葉酸サプリの記事を出稿するとして、
「葉酸サプリ」
「葉酸サプリ おすすめ」
のような葉酸サプリを軸にしたキーワードを出稿するとします。
広告文はどちらも「今おすすめの葉酸サプリはこちら」と設定した場合、
どちらがクリック率が高くなるでしょうか?
答えは検索ユーザーの心理に隠されています。
まず、前者の「葉酸サプリ」と検索する方は葉酸サプリの何を知りたいかが明確ではありません。
葉酸サプリ自体の知識を付けたいと思っているかもしれませんし、葉酸サプリというワードをテレビで初めて聞いてどんなものか調べたいだけかもしれません。
そのため、「葉酸サプリ」というワードで検索されている方に購入意欲があるかと言ったらそうでない可能性が高いという事になります。
では後者の「葉酸サプリ おすすめ」と検索する方はどんな心理で検索しているでしょうか。
「おすすめ」というワードを入れているということは既に葉酸サプリ自体の事を知っている可能性はかなり高くなります。
そして前者と比べると葉酸サプリのおすすめを探しているわけですから購入意欲も高いことが分かりますよね。
二つのキーワードには購入意欲の差が生じているため、
クリック率が高くなる方は後者の「葉酸サプリ おすすめ」ということになります。
今回の例のように同じページを同じ広告文で出稿しても、
キーワードが違えばクリック率は変わってくるという事になります。
クリック率が高ければ良いわけじゃない?
キーワード毎に購入意欲も違う訳ですから、
クリック率が高ければ良いという訳ではありません。
例えば、先ほど同じように「葉酸サプリ」で出稿したい場合。
広告をクリックされたいからと言って「このページで葉酸サプリのすべてが分かる!」と広告文を設定したとしましょう。
でも、ページ内容は葉酸サプリの軽い紹介と多少の案件を掲載したもの。
このような場合、どうなるかは分かると思いますが、
葉酸サプリは購入されず、離脱!離脱!離脱!の嵐になる可能性が高いです。
クリック率だけを見れば高くなりますが、結局商品が売れない。
そんな事態になったらただ広告費が無駄になってしまいますよね。
そういう理由で、クリック率は高ければ良いという訳ではないのです。
広告文・ページ・キーワード・入札単価全部ひっくるめて考えよう。
キーワード毎にクリック率は変わり、広告文によってもクリック率は変わります。
また、広告掲載は品質インデックスと入札価格の組み合わせによって表示される順位が変わります。
それぞれが組み合わさってクリック率が導き出されます。
そのためクリック率だけを見るのではなく、
広告文・ページ・キーワード・入札単価を全部ひっくるめて考えていく必要があります。
クリックされても売れてくれなければ赤字になるわけですから、
クリックされるなら買いたくなる流れ作りをしておく必要があります。
そこで大切になってくるのは「ユーザーの心理を考える」ことです。
検索ユーザーが求める情報によって与えるべき情報は変わってきます。
とっても単純に言えば、
購入意欲が高い方に
「ここにあなたが求めている○○がありますよー」
と提示できればクリックされ、クリック先に求めている情報・商品があれば買ってくれます。
つまり心理とページ・広告文がぴったりはまっていれば良いわけです。
ユーザーの心理を考えれば、
出稿するキーワードもページ作りも広告文にも一貫性が生まれます。
どれかが欠けていたら良い結果は生まれませんから、
クリック率が悪いなと思ったら何が欠けているのかを考えてみて下さい。
まとめ
①クリック率は高ければ良いわけじゃない。
②色んな要素の集合でクリック率は導かれている。
③クリック率の改善をするならユーザーの心理を考えてページ・広告文・キーワード・単価(品質インデックス)を考えよう。
今回はクリック率の解説でした。
初心者のうちはどんな数値に注目してどのようにメンテナンスしていけば良いのか分からないものです。
クリック率を見る際は数値だけで見るのではなく、その他の要素から導き出されているという事を意識してみて下さいね。
初心者の方にありがちなのは広告文とページ内容があっていないことですね。
他には出稿キーワードとページがあっていないこと。
最初の内はアクセスが欲しいので、とにかくクリックされるために大量のキーワードで出稿しがちです。
最初に挙げた「葉酸サプリ」のような単一キーワードは検索ボリュームも多く、購入意欲も低いためアクセスされたとしても売れる割合は低くなります。
キーワード単価がものすごく安く、報酬と比べても問題なければ出稿するのはありですが、そうでない場合はなかなか厳しいことが多いので、最初から出稿を避けることも考えてみましょう。
購入意欲の低いキーワードはクリックされても売れないので、無理に上位表示を目指す必要はありません。
購入意欲の低いキーワードのクリック率が高く、売れていないのであれば出稿を取りやめるか、あなたのページでユーザーが求めているものを与えられるページ作りをするのが良いでしょう。
他には、広告文を工夫して作るのも選択肢の一つです。
広告文さえしっかりしていればある程度無駄なクリックを防ぐことも可能となります。
クリック率が高いけれど売れない場合は”クリックされないような工夫”をすることも大切です。
なかなか結果が出ない方は要素の組み合わせがユーザーが求めているものになっているか確認してみて下さいね。
という事で今回はこの辺で失礼します。